
どうも、かぴです。
昨年の12月27日、車高調、自動車パーツメーカーであるラルグスより、待望の『AlfaRomeo 159 93922 2WD SpecS Import 車高調キット』が発売されました。
フィアット、アバルト、アルファロメオ専門修理ショップ『アシステレ アウトモビレラボラトリー』さん経由で、僕のアルファロメオ159も2回ほど、実車提供でラルグスさんの開発に協力させていただきました。
関連記事:アシステレアウトモビレラボラトリーへ行ってみよう。【道順案内】
引用:ラルグスHP
製品のレビュー含めて、開発を要望した経緯などを上げて行きたいと思います。
スポンサードサーチ
もくじ
アルファロメオ部品取りの現実
僕のアルファロメオ159は、2006年製、もう作られて、13年になろうとしています。
走行距離は13万キロ。ですが、僕が購入した時は、9万キロで、値段は150万円でした。
その当時、159は、まだ250~300万円台が多く、走行距離も少なく、新しいものが多かったのです。その中でも、10万キロに近いものは、値段が安く、購入しやすい値段でした。
あれから、もう6年。ミト、ジュリエッタ、4C、そしてジュリアQV、ステルヴィオ。アルファロメオから新しい時代の、新しい車種が続々と販売されて行きます。
アルファロメオは、100年を超える歴史ある自動車メーカー。
これだけ長いと、アルファロメオの車種にこだわりを持つオーナーさんもたくさんいます。
147GTV、147TS、156GTV、156、GTV、916スパイダー、939系など、数えるときりがないです。
そんな歴史的な名車が多いアルファロメオですが、今、現実的な問題として、「部品が無くなっている。」という深刻な問題があります。
せっかく、大切に乗ってきても、必ず経年劣化の故障は発生します。そんな時、必要なのが「新品の部品」なのです。
ですが、その「新品の部品」が生産中止になっている車種も少なくありません。
それでも、その車はなくしたくないのです。
日本中の中古部品を探し、やっと見つけた部品を取り付けて復活させるのです。
自動車を作り上げている部品が約3万個、テニスコート一面分の部品の多さです。
しかも、車種によって型も違うし、部品性能も違う。
そんな部品が、これから先も永遠に日本中で出回っているとは考えられません。
海外の中古部品を探して見ても同じこと。
残念ながら、たった一つの部品が手に入らず、希少なボディーカラーのアルファロメオを泣く泣く廃車にした方もいます。
そんな状況の中、頼れるのが「社外部品」です。
そんな時、ラルグスという、低価格で車高調を販売しているメーカーを知りました。
スポンサードサーチ
依頼の経緯
アシステレの社長さんとある日こんな会話がありました。
そして、知人のGTVが車高調を壊れたアラゴスタから、ラルグスに交換した話を聞きました。
ラルグスの値段10万円、一方、アラゴスタはその4倍、40万円。見た目はアラゴスタの威圧感はやはり半端ないです。
ですが、製品の壊れるライフと値段を考えた時、10万円以内で買えるラルグスの方に魅力を感じました。
しかも、減衰設定32段の幅の多さをアラゴスタと比べた時、そんなに変わりがないと感じました。
あとは乗り心地、レーシーな仕様でも使えるアラゴスタに比べ、一般的走行に特化したラルグス。
そんなに派手な運転もすることもないので、十分と感じました。
「できれば、アルファロメオ159用を購入したい。」
と思い、アシステレ社長さんへお願いしに行ったわけなのです。
関連記事:アシステレアウトモビレラボラトリーへ行ってみよう。【道順案内】
『おいおい、そんな簡単な経緯?』と思った方もいると思います。
話のオチはないですが、車高は確実に、落ちます。
当初、開発は出来ないと断られました。理由は、2つ。
・アルファロメオ159という車種では、製品の転用部品に同種類の製品がない。 ・新たに、部品の型を起して制作しても、売り上げが見込めない。 |
納得でした。『安く作る』というラルグスの工夫が見えた返答でした。
また、現在販売しているアルファロメオ用の車高調の販売実績を検討しての返答だったのでしょう。
と、諦めていた頃、突然にアルファロメオ159車高調開発の話が動き出したのです。
スポンサードサーチ
依頼から開発、足掛け1年で製品に
それからのラルグスさんの動きは速かったです。
実車提供は、純正ショック、サスペンションとアイバッハのローダウンサスペンション(ローダウンは付けたまま)車ごと提供です。
1週間後帰ってくると、いつもフニャフニャだったハンドリングが真っ直ぐ走るんです。
ラルグスさんが、足回りを分解して、元に戻して車の返却時に、アライメント測定して調整してくれたのでした。
そうして、プロトタイプが完成したとの話で、また実車を提供しました。夏の暑い時期でした。
そして、5か月後の12月27日発売。
ラルグスさんに感謝。作ってくれてありがとう。
新品が届きました。これは、既にグリスを塗って組付けたところです。
現状付けている『ローダウンサス+純正ショック』よりも細くシャープです。
現状のバネレートが違うサスペンションを購入し、カスタマイズも出来るという幅の広さ。
仕様は以下の通りになります。
スポンサードサーチ
一言でいえば、マイルドな走り。
乗ってみた第一印象は、道路の状況による視線の上下があまり感じなくなったです。
以前は、タイヤから来る振動が体にダイレクトに伝わって、嫌な感じがしたのですが、それが無くなりました。
振動をマイルドに収束している感じがします。
それでいて、攻めの熱い走りでは、横への車体のブレはなく、ガッツリタイヤで抑えている感じがします。
そのため、『この車、こんなにコーナーの乗り心地良かったのか?』と思ったくらいです。
この車の高速性能を再確認
高速では、タイヤのロードノイズは聞こえますが、車体からの振動を感じなくなりました。
そのため、車体が宙に浮いているような感覚を錯覚します。
ものすごく感じたのは、アクセルをどこまでも踏めるのです。
車体から感じる、振動や揺れは、無意識の内にドライバーに緊張感を与えていたんですね。
スポンサードサーチ
まとめ
僕がラルグスリテールの車高調を付けたいと思った理由は次の通りになります。
1、国内、どこでも取り扱いがある。 2、国産で、性能、品質が良いのに、低価格である。 3、修理、調整、部品交換など、すぐに対応できる。 |
1、国内、どこでも取り扱いがある。
ラルグスは、車好きな方なら、ほとんどの人が知っているのではないでしょうか。
それだけ扱うショップが多いということです。
また、ラルグスリテールは、ユーザーへの対応もすごく早いということが、今回の件で分かりました。
2、国産で、性能、品質が良いのに、低価格である。
『価格が安い。』みなさんが確実に思うことではないでしょうか。
特に車高調は海外メーカーの多いジャンルなので、価格的に高いものが多い中、10万円以内で買えてしまうのはコスパ的にも即決率高いです。
しかも、性能や品質は、むしろ良い方だと感じました。
3、修理、調整、部品交換など、すぐに対応できる。
工場は埼玉にあります。
関東周辺の地域だったら、修理に期日はかかりません。
海外製品だと、工場発送期間とコストに悩みます。
という、理由からなのです。
でも、一番は自分の車の性能が高くなっているというのが一番うれしいです。
今まで気が付かないで乗ってた性能が、ラルグスの車高調に変えただけで、再確認できるのです。
そう思うと、カタログ見るだけでも楽しいですよね。